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2012.05.09 22:22|論文紹介
東洋医学診療を掲げていると、圧倒的にニーズが高いのが
椎間板ヘルニアの鍼治療のような気がします。

重症度はさまざまで、
軽度のものは腰痛から、
重度のものはグレード5と呼ばれる下半身麻痺まで。



で、鍼ってどうなの?」ってよく聞かれます。



ということで今回は、鍼ってどうなんだろう?ということに焦点をあてた
客観的なデータを紹介してみようと思います

その1
ブラジルの大学で50頭の犬の胸腰椎の椎間板ヘルニアに対して、

①鍼治療(週1回)+通常の内科治療
②通常の内科治療のみ

で回復率を比較した結果、
①では88.5%だったのに対し、②では58.3%だった、という論文があります。

ただし、これは重症度がごっちゃになっていて、
グレードが1~4(症状が軽い方)が明らかに違い(有意差)がみられたのに対し、
グレードが5(最も症状が重いタイプ)では、有意差は見られず、①の方が
良い結果である「傾向」がみられただけでした。

(出典)Evaluation of electroacupuncture treatment for thoracolumbar
intervertebral disk disease in dogs. J Am Vet Med Assoc.2007 Sep15; 231(6):913-8

その2
もう一つ、これもブラジルの大学で、
グレード5で発症後48時間以上経過した犬に対する治療で、

①手術のみ
②手術+鍼治療

の効果を、6か月以内にグレードが改善した割合で比較している論文があります。
この結果は、②>①で改善した割合について有意差が出ています。

(①は10頭中4頭が改善、②は11頭中8頭が改善)

ここで注意すべきなのは、一般にグレード5の場合は発症後48時間たつと
手術の成果が落ちてくると言われている背景のもとに成り立っているということです。
また、ここでいうグレードが改善=完治ではない、ということです。

(出典)
Comparison of decompressive surgery, electroacupuncture, and decompressive surgery
followed by electroacupuncture for the treatment of dogs with intervertebral
disk disease with long-standing severe neurologic deficits
JAVMA, vol236, No.11, June 1, 2010


上記の論文たちからすると…
鍼治療を通常の治療に加えた方が良さそうに見えます。


でもだからといって
グレード5でも鍼ならなんとかなる、というわけではありません。
(実際、論文もそういうことを言っているわけでは無いですし…)


ただ、自分の経験上の話だと主観的になってしまうので
一応今回は客観的なデータを載せてみることにしました。
一つの参考程度にお考えいただければと思います。


頑張るわんずコーナー
本日の頑張るわんずコーナーはパピヨンのヒメちゃんです。

ヒメちゃんは、膝蓋骨内側脱臼に伴う姿勢の悪化および腰痛のケア
(かかりつけ医で椎間板ヘルニアとの診断)で鍼治療を開始しました。
初めドキドキしながらも、途中でウトウト…
「アタチね…」とおずおずと話しかけてきそうなかわいらしい女の子です。

029_convert_20120509221505.jpg

腰の痛みが緩和したら、足のストレッチや筋トレなども開始して
体づくりができたら良いですね



◆診療のご予約・個別のご相談は下記のホームページよりお願いします
世田谷の鍼灸・漢方の動物病院 みずほ動物病院
◆往診ではなく病院での診察をご希望の場合は、土曜日のみ予約制で
アニマルクリニックこばやし(埼玉県深谷市)でも診察しています。
埼玉県深谷市 アニマルクリニックこばやし
◆八幡山の「エルムスペットクリニック」でも金曜日のみ診察しています。
予約制ではないので、直接お越しください。
八幡山 エルムスペットクリニック


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プロフィール

内田瑞穂

Author:内田瑞穂
獣医師 CVA(獣医の鍼灸師)CCRT(犬リハビリセラピスト)

アメリカで動物のリハビリを勉強しているときに、鍼灸が非常に受け入れられているのをみて可能性を感じ、そこから東洋医学にはまってしまいました。「西洋医学+東洋医学のいいとこどり」を目指しています。

おっとりマルチーズ(すく太)とお尻かじり虫のヨーキー(エリザベス)と生活しています★

ホームページはこちら→ http://mizuhovc.com

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